
DDoS(Distributed Denial of Service)攻撃は、特定のサービスを停止させることを目的とした大量のトラフィックを送り込む攻撃手法です。AWSを利用している場合でも、この脅威から完全に無縁というわけではありません。しかし、AWSは強力なセキュリティツールと防御戦略を提供しており、これらを活用することでDDoS攻撃を効果的に防ぐことが可能です。
1. AWS Shieldの活用
AWS ShieldはDDoS攻撃に特化した防御サービスです。以下の2つのプランがあります。
2. Amazon CloudFrontとWAFでトラフィックを制御
AWS Shieldだけではなく、Amazon CloudFrontとAWS WAF(Web Application Firewall)を組み合わせることで、防御力がさらに向上します。
3. オートスケーリングで負荷分散
DDoS攻撃の一つの目的はリソースの枯渇です。これに対抗するには、AWSのオートスケーリング機能が効果的です。攻撃によってトラフィックが急増した場合でも、自動的にインスタンスを追加して負荷を分散します。
また、設定によって最大インスタンス数を制限することも可能で、攻撃によるコスト増加を抑えることができます。
4. VPC(Virtual Private Cloud)の設定を最適化
AWSでは、VPCを適切に設定することでセキュリティを強化できます。
5. DDoSレスポンスチームとの連携
AWS Shield Advancedを利用している場合、AWSのDDoSレスポンスチーム(DRT)のサポートを受けることができます。これにより、攻撃の種類に応じた迅速な対応が可能となります。
6. ログとモニタリングで異常検知
AWSのCloudWatchやAWS Configを使い、トラフィックの異常や設定の変更をリアルタイムでモニタリングします。ログを分析することで、攻撃の兆候を早期に発見できます。
DDoS攻撃を完全に防ぐことは難しいですが、AWSの多層的な防御機能を活用することで、影響を最小限に抑えることができます。特に、AWS Shield、CloudFront、WAFを中心にした防御戦略は効果的です。加えて、ログ分析やレスポンスチームとの連携を取り入れることで、より安心してシステム運用を行うことが可能になるでしょう。

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創業以来24年、専門知識が少ないジャンルでもお客様とお話ししながら伴走していくようなスタイルで、必要であればコード解析から行い、最新技術を取り入れながら、お客様のご要望(課題)を限りなく近い形で実現してまいりました。
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