AWSで実践するゼロトラストセキュリティ:信じるな、常に確認せよ! コラム#68

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1. 「ゼロトラスト」ってなに?

ゼロトラストセキュリティ、最近よく聞くワードですよね。簡単に言えば「誰も信じるな、常に確認せよ」っていう思想です。これまでは、社内ネットワークに入ってしまえばある程度自由に動けた時代。でも今はクラウドやリモートワークが当たり前。社内・社外の境界なんてあってないようなもんです。だから「とにかくすべてを疑ってかかろう」って考え方が必要になったんですよね。

2. AWSとゼロトラストの相性の良さ

クラウド環境、特にAWSでゼロトラストを考えるときは、「すべてをサービスごとに制御する」がキーワードです。AWSはもともと「最小権限の原則」を実現しやすい構造になってるんです。IAM(Identity and Access Management)で誰が何をできるかを細かく制御できるし、VPC、セキュリティグループ、NACLなどでネットワークレベルのアクセス制御も可能。まさにゼロトラストとの親和性が高いんです。

3. ユーザー認証をどう強化する?

ゼロトラストでは「ユーザーが正しい人か?」を厳しく見ます。そこで使えるのが、AWS IAM Identity Center(旧AWS SSO)です。これにMFA(多要素認証)を組み合わせると、ただのIDとパスワードだけじゃなく、生体認証やスマホ確認をプラスできます。「誰でもアクセスできちゃう」はゼロトラスト的にはNGなので、ここはきっちり対策したいところですね。

4. ログと監視は“見張り役”

アクセスを許可した後も、「本当に安全だったか?」を確認するのがゼロトラストの精神。AWSではCloudTrailでAPIログ、GuardDutyで異常検知、さらにSecurity Hubでセキュリティ状況を集約的に把握できます。「このアクセスって正当だったのか?」と後からでも検証できる環境を作ることが重要なんです。

5. システム間通信もゼロトラスト!

ゼロトラストって人間だけじゃなくて、サービス間通信にも適用されるんです。例えば、LambdaからRDSにアクセスするとき、VPCエンドポイント経由にしたり、IAMロールを使って認証したりと、「サービス同士も疑ってかかる」設計が必要。AWSはそのへんも柔軟に対応できるので、設計次第でかなり安全性を高められます。

6. ゼロトラストは一夜にして成らず

最後に大事なのは、「ゼロトラストは導入して終わりじゃない」ってことです。脅威は日々進化してるので、継続的な見直しと改善が必要です。AWS環境なら、インフラがコードで管理できるので、セキュリティの強化もコードレビューの一部として扱える。これはオンプレでは難しかったことですよね。

AWSを活用すれば、ゼロトラストセキュリティの導入は意外と身近で実現可能です。すべてを疑い、すべてを確認し、すべてを記録する。この基本姿勢を持って、AWSの豊富なサービス群を組み合わせていけば、安全なクラウド環境をしっかり作れるはずですよ!

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