
1. 次世代へ向かう移動通信の波
私たちの生活は、移動通信システムの進化とともに大きく変わってきましたよね。3Gでメールができるようになり、4Gで動画が快適に見られるようになり、5Gでは「モノのインターネット(IoT)」が現実的になりました。そして今、すでに次のステージ──「6G」やそれに類する次世代の通信技術──に向けて世界中の技術者たちが走り出しています。
次世代通信では、ただ速いだけじゃありません。「超低遅延」「超多接続」「高信頼性」といった特徴が求められていて、自動運転やリモート医療といった、よりシビアなリアルタイム性が必要な分野での活用が視野に入っています。ここでの「通信」は、人だけじゃなくて、街やモノ、さらには空や海といったあらゆる環境を巻き込んだ巨大なネットワークに進化しようとしているんです。
2. 夢を描くだけじゃない、現実的な課題たち
でも、正直なところ、バラ色の未来だけではありません。次世代通信の実現には、かなりの課題もあります。
まず、通信インフラの構築コスト。5Gでさえ基地局の密度をかなり増やす必要がありましたが、6Gになるとさらに過酷。ミリ波やテラヘルツ波といった新しい周波数帯を使うことで、情報量は増えても到達距離が短くなり、もっと細かい間隔でアンテナを立てなければならなくなります。これって、都市部ならまだしも、地方ではかなりハードルが高い。
次にセキュリティの問題。多接続ということは、多くの「入り口」があるということでもあります。IoT機器からの情報漏洩や攻撃リスクが爆発的に高まるのは、今から考えて対策しないと手遅れになる可能性もあるでしょう。
さらに、人材と技術のギャップも深刻です。これまでの通信技術に加えて、AI、量子通信、分散システムといった新しい分野の知識が求められてくる中で、それに対応できるエンジニアが圧倒的に足りていないんですよね。これは業界全体で真剣に取り組むべきテーマだと感じています。
3. 技術者としての期待と挑戦
私自身、Webアプリの開発やクラウドの構築をやってきましたが、次世代通信に絡む案件もちらほら増えてきました。AWSやAzureとの連携で、エッジコンピューティングを実装するケースも増えてきていて、「通信」と「処理」が一体となる時代が近づいているのを肌で感じています。
こういう分野って、正直ワクワクしますよね。単なるインフラじゃなく、世界を変える可能性がある。ですが、ただの技術的好奇心だけじゃなくて、社会的責任も背負っていると考えないといけません。次世代通信が一般化するには、インフラとソフトウェア、両面の最適化と、ユーザーの理解・受容が不可欠です。
結論:未来は誰かが創るものじゃなく、みんなで築くもの
次世代の移動通信システムは、私たちエンジニアだけでなく、すべてのユーザーが関わる未来の社会基盤です。その進化には確かに課題も多いですが、それを乗り越えていくのが技術者の醍醐味ですよね。
夢物語のような技術を、現実のものとして社会に落とし込むためには、理想だけでなく現実もきちんと見据えていく必要があります。でもその過程こそが面白い。私たちの手で、次の時代を築いていきましょう。

<<IAJってどんな会社?>>
創業以来24年、専門知識が少ないジャンルでもお客様とお話ししながら伴走していくようなスタイルで、必要であればコード解析から行い、最新技術を取り入れながら、お客様のご要望(課題)を限りなく近い形で実現してまいりました。
おかげさまで、得意ジャンルはこれ、といった特化型な開発会社ではありませんが、 様々な業界のシステム開発を任せていただき、月間ユーザー200万人以上規模のポイント制度を用いたアプリ開発や1000万人規模のシステム開発をはじめ、多数のiOSやAndroidのアプリ開発や規模の大きなシステム開発などの実績を積んでまいりました。
私たちの強みは、実際に今後も時代に沿ってサービスも成長させていけるようなインフラ面も考慮した開発を行っている点で、実際にリプレイスを行いながら十数年にわたって運用しているサービスもございます。
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