
1. RFPの重要性を再確認する
提案依頼書(RFP:Request for Proposal)は、発注者とベンダーの間で共通認識を持つための最初のステップです。特にシステム開発のような長期かつ複雑なプロジェクトでは、この段階での精度が成果物の品質を大きく左右します。要件が曖昧だったり、背景の説明が不足していると、ベンダーが誤った前提で提案してしまうことも珍しくありません。だからこそ、RFP作成は「単なる資料作成」ではなく、プロジェクト成功の鍵を握る重要なプロセスなんですよね。
2. 提案依頼書作成で苦労するポイント
私自身も過去に何度もRFPを書いてきましたが、これがなかなか骨の折れる作業なんです。業務フローやシステム構成図の整理、機能要件の明文化、そして何よりも「なぜこのプロジェクトをやるのか」をわかりやすく伝えること。関係部署との調整も多く、書いては直し、直しては確認の繰り返しで、想像以上に時間がかかります。しかも、情報が頭の中にあるだけで言語化されていないことが多く、整理が進まない……そんな経験をされたことありませんか?
3. AI支援ツールができること
ここで注目なのが、最近増えてきた「AIによるRFP作成支援ツール」です。例えば、業務内容をざっくり入力するだけで、要件定義のたたき台を生成してくれるツールや、過去の事例やテンプレートから関連する要素をレコメンドしてくれるものも登場しています。また、自然言語処理を活用して、曖昧な表現を見つけて明確化のアドバイスをしてくれるツールもあります。こういったAIは、単なる文書作成を補助するだけでなく、「思考の整理」にも一役買ってくれるんです。
4. 実際に使ってみた所感と活用ポイント
私が実際に使ってみて感じたのは、「下書きがある状態からスタートできる」という精神的ハードルの低さ。まっさらなWordファイルに向かうのではなく、AIが出してくれたドラフトを修正する形なので、効率がぐっと上がります。ただ、ツールに任せきりではダメで、やっぱりプロジェクトの背景や関係者の意図をくみ取るのは人間の役割です。その意味で、AIは“補助輪”というより“アシスタント”。一緒に考えてくれる頼もしい相棒ですね。
AIによるRFP作成支援は、まだ完璧ではないけれど、明らかに業務の効率化に寄与しています。何よりも「考える時間」を確保できるのが最大の利点でしょう。提案依頼書の質が上がれば、提案の質も上がる。そして、それが最終的にプロジェクトの成功率を引き上げる。AIと人の力をうまく掛け合わせて、RFP作成をもっとスマートにしていきたいですね。

<<IAJってどんな会社?>>
創業以来24年、専門知識が少ないジャンルでもお客様とお話ししながら伴走していくようなスタイルで、必要であればコード解析から行い、最新技術を取り入れながら、お客様のご要望(課題)を限りなく近い形で実現してまいりました。
おかげさまで、得意ジャンルはこれ、といった特化型な開発会社ではありませんが、 様々な業界のシステム開発を任せていただき、月間ユーザー200万人以上規模のポイント制度を用いたアプリ開発や1000万人規模のシステム開発をはじめ、多数のiOSやAndroidのアプリ開発や規模の大きなシステム開発などの実績を積んでまいりました。
私たちの強みは、実際に今後も時代に沿ってサービスも成長させていけるようなインフラ面も考慮した開発を行っている点で、実際にリプレイスを行いながら十数年にわたって運用しているサービスもございます。
他にも、元々は他社で構築したサービスのリプレイスについても実績はございますので、ぜひ一度、私たちに検討されているシステムについてご相談してみませんか?